贖罪 読売新聞社会部

(1) 本の内容の紹介
人はどう罪と向き合い、人は刑罰で変われるのか。罪と罰の真実。

(2) 本の内容に対する評価や感想・批評
メディアの役割は公権力の監視という意味で、賞賛できる本。
様々な罪についての受刑者が書かれていたが、複数犯の場合、スタンフォード監獄実験によって証明されている通り、
集団心理というものとその役割によって行動が変化することがわかっている。
刑務官の受刑者は楽な方に逃げる生き方をしてきた。
性犯罪者が本人もついやってしまうというところ、これに関しては脳の前頭葉の機能など、脳に欠陥があるのではないだろうか。
更生プロフラムについて、自分が犯罪を犯してしまう際のトリガーを認識して、とあったが
トリガーを認識して、それで抑えられる人間ならそもそも犯罪者になっていない。
海外の部分で少し記述があったが、薬を処方するなどした方が効果があるだろう。
ブラシーボであってもそもそも意志力がなく、自身の衝動が抑えられないのであるから。
読んでて感じたのは、犯罪者としての自分を受け入れた場合再犯率が高くなるということ。 悪い仲間とつるむというのが例として挙げられていたが。一方でつるむ相手がいなく、社会に居場所が なく、会社や社会に温情でおいてもらっていると考えている場合、(性犯罪を除く)再犯率が下がるようだ。 犯罪者情報の公開が非常に効果があると。