分散とヘッジ(相場の世界で信じても良い用語)

相場の世界では覚えても意味の無い用語が多々あります。ボリバン、MACD、RSI、ストキャス、ピボット、フィボナッチ等々覚えても何の役にも立ちません。
しかし信じても良い用語がごく少数あります。そのうちの2つが以下の用語です。
  • 分散
  • ヘッジ

分散とヘッジ

相場の世界で信じても良い数少ない用語が、分散とヘッジです。

分散(リスク分散)

ここでいう分散とはリスク分散の事です。リスク分散効果は、相関の無いシステムでポートフォリオを組むことによって得る事が出来るフリーランチの事です。
同じリスク額でもリターンの違うウェイト(組み込み比率)が存在するのはこの事の証明です。
参照記事

ヘッジ(リスクヘッジ)

続いてヘッジですが、ここでいうヘッジとはリスクヘッジの事です。リスクヘッジは主に価格変動リスクを出来るだけ抑えて安定した運用をする為に使います。
FXで平たく言うと両建ての事です。同じタイミングで同じ枚数を両建てすれば価格変動リスクは0になりますが、期待値はスプレッド分のマイナスとなります。
このリスクヘッジというのは金融機関のプロトレーダーであれば必ず行う行為ですし、リスクヘッジせずにポジション持つなんてことは通常ありえない訳です。
なぜならば、市場は概ね効率的ですから将来上がるか下がるかなんて誰にも分からないからです。プロは買ったらあとは上がる様に祈るだけという様な行為はしないと言う事です。
具体的にはプロップトレーダーやファンドマネージャーは、ドル円のコールオプションを買ったら同時にドル円を売ってデルタヘッジします。コールオプションを売ったなら同時にドル円を買ってデルタヘッジします。
同様に日経225のプットオプションを買ったら同時に225先物を買ってデルタヘッジしますし、プットオプションを売ったら同時に225先物を売ってデルタヘッジします。
プロのトレーダーは何にせよ、まずはデルタヘッジして価格変動リスクを無くしたうえでどうやって利益を出していくか戦略を練っていくわけです。
上がるか下がるかは分からなくても今後ボラティリティーが大きくなりそうかどうかはある程度予想できます。ボラが大きくなると予想するのであればリヘッジして利益を出す戦略で行こう!となるわけです。
残念ながら通貨オプション(バニラオプション)を取り扱っているのは国内でサクソバンク証券の1社のみなので、個人が通貨オプションをやるには環境が悪いです。
代わりにバイナリーオプション(BO)などという運の要素しかない期待値マイナスの丁半博打が大流行しているようですが。
という事でドル円等の通貨で気軽にリスクヘッジする場合通常は両建てポジションになるかと思います。
ポートフォリオを組むシステムの相関は本来であれば相関係数を使って分析するべきですが、結構な手間がかかりますので簡単に分析する方法を解説させて頂きます。
それはシステムの勝率と取引回数に着目する方法です。取引回数が多くなれば多くなる程システム本来の勝率に収束していきますので、それを利用するわけです。
勝率が大きく異なればロジックが違うシステムであると推定する事ができます。大ざっぱに確認する場合取引回数が1000回以上あって勝率に大きな差があればOkでしょう。

まとめ

今回分散については主に価格変動に対するリスクの分散について解説しました。価格変動以外でも分散は非常によく使えます。
例えばFX業者によって約定能力も違いますし、スプレッドも違います。1つの業者で運用するより複数の業者で運用した方が、こういったリスクを分散できるといえるでしょう。
私はVPS上で、FXCM・OANDA・外為Finestの3業者で分散運用しています。実際3業者での成績はバラバラです。どこの業者が良いというわけではありません。
分散する事に意義があるのです。