プロ野球

プロ野球の西武ライオンズは15日、ポスティングシステム(入札制度)で米大リーグに挑戦する松坂大輔投手(26)に対する最高入札額が5111万ドル(約60億円)で、落札球団はボストン・レッドソックスだったと発表した。入札制度で移籍した日本人選手の入札金としては、00年のイチロー外野手(マリナーズ)の1312万ドル(約14億円=当時)の3倍以上となる過去最高額となった。
 西武の太田秀和社長が午前10時から、埼玉県所沢市内の球団事務所で会見し、最高入札額の受諾を正式表明した。米国でも同時発表された。太田社長は「10歳の時から彼(松坂投手)が持っていた夢が実現することを期待している。最大限に評価してもらい、非常にうれしい」と述べた。松坂投手には会見前に球団名と金額を伝えたといい、「『うれしいです』と語っていた」と明かした。
 レッドソックスは松坂投手との30日間の独占交渉権を獲得し、年俸などの契約交渉に入る。契約が成立すれば、落札額は移籍金として西武に支払われる。
 松坂投手は同日午後、成田空港で会見し、夕方の航空機で渡米する。レッドソックスの球団施設の見学などをする予定。23日にインボイス西武ドームで開催される球団の「ファン感謝の集い」に合わせ、帰国する。
 1901年創設のレッドソックスはアメリカン・リーグに所属。松井秀喜選手がいるヤンキースとはライバル同士。リーグ優勝11回、ワールドシリーズ制覇6回を誇る。日本選手では野茂英雄、大家友和両投手が在籍した。【村田隆和】

(毎日新聞) – 11月15日11時52分更新