パラレルワールド・ラブストーリー 東野圭吾
を読んだ。
実際はパラレルでもないわけで、映画のバニラスカイ並みの仮想現実に生きてるか
と思ったら、記憶の一部を改ざんする技術の話。
脳に電気を流して、この改ざんされた状況を生み出すってことだったんだけど、
実際は記憶の改ざんは本人がずっと思い込むことでも簡単に行われる。
しかし、もう少し恋人の心情描写をすれば簡単に感動巨編に変えられるのに
特に最後の部分は。
感情描写があまりない、ところが特徴であり東野圭吾が評価されてる点だが
そこが、今作に限って言えば悪いところでもあるな。
昔、僕が死んだ家 東野圭吾
昔の恋人が幼い頃の記憶がなく、自分の子供を虐待してしまうため、
原因を探るために亡くなった父が秘密に通っていた山奥の別荘に行くことに
そこで見つかる真実とは?
いわゆる、入れ替わり物語。
火事で死んだ、使用人の子と屋敷の子供の入れ替わり。
幼児の頃に虐待を受けた子供は、親になってからも子供に虐待をしてしまう
よく言われる話だけど、実際そうならつらい話だな。無限スパイラルですな。
同級生 東野圭吾
野球部マネージャーの交通事故に始まり、教師の死。
その裏には、主人公の人間模様が関わっているのか?
教師は殺人事件と思いきや自殺、コナン君的トリック。
東野が教師嫌いということが、あとがきでわかった。
しかし、高校教師の給料は平均年収800万というからかなりいいんじゃないでしょうか。
たいていの公務員は自分達の仕事がいかに忙しいかをネットの掲示板ではアピールするけど
社会人として、公務員としてしか仕事していないんだから、どーも説得力に欠ける内容になるんだよな。
しかし、800は多いだろ。