今年も年末ジャンボ宝くじの発売が開始されました。今回は宝くじの還元率と当選確率、そして宝くじを買いにいく途中で交通事故にあう確率を求めてみたいと思います。
目次
2015年度年末ジャンボ宝くじの当選確率と還元率
宝くじの当選確率と還元率を計算するのは簡単です。みずほ銀行のHPに計算するのに必要なデータは全て公開されています。
みずほ銀行/宝くじホーム
今回は1ユニットが2000万枚となっており、1ユニットにつき1等が1本ありその当選金が7億円となっています。どうやら前後賞合わせて10億円というのが今年のキャッチフレーズの様です。
という事で1等の当選確率は1/2000万という事が分かりました。では還元率を計算してみたいと思います。まずは1ユニット当たりの合計当選金額を求めていきます。
等級
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当選金
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本数(1ユニット)
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合計当選金額
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1等
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700,000千円
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1本
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700,000千円
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1等前後賞
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150,000千円
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2本
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300,000千円
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1等組違い賞
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100千円
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199本
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19,900千円
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2等
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10,000千円
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20本
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200,000千円
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3等
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1,000千円
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200本
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200,000千円
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4等
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50千円
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2,000本
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100,000千円
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5等
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3千円
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200,000本
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600,000千円
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6等
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0.3千円
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2,000,000本
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600,000千円
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70周年記念賞
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700千円
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400本
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280,000千円
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–
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–
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合計⇒
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2,999,900千円
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1ユニット当たりの合計当選金額が2,999,900千円というのが分かりました。1ユニットを購入するのに必要な金額は、300円×2000万枚=6,000,000千円ですので、還元率は以下の通り求める事が出来ます。
宝くじの還元率 = 2,999,900千円 ÷ 6,000,000千円 ≒ 50%
という事で、宝くじというゲームは宝くじを購入したプレイヤー全員から集めたお金の50%を奪い合うマネーゲームであるという事を理解する必要があります。
宝くじも、れっきとしたマネーゲームなのですが、普段FXや株などのマネーゲームを毛嫌いしている人達もなぜか宝くじだけは抵抗なく購入しています。
宝くじからマネーゲームの匂いを一切排除し、夢と希望に満ち溢れた商品だと勘違いさせる高度に専門的な技術は流石の電通といった所でしょうか。
宝くじを買うべきか?
期待値がマイナスの時点で確率の収束速度を考えるまでも無く、通常のマネーゲームであればまず参加しませんが、宝くじというのは1/2000万と当選確率が非常に低い代わりにリターンが7億円と飛びぬけて高くなっています。
300円のリスクで7億円のリターンに当選する確率が0を超えている(0では無い)という点では確かに夢はあります。
期待値はマイナスですが、割り切って1枚300円分だけ買って当たったら何をしよう?と妄想して年末を楽しむのはありかもしれません。
宝くじは胴元が半分持っていく酷いビジネスモデルなのですが、人々に僅かながらの希望や夢を与えているという意味においては社会に貢献しているのかもしれません。まあ正月になれば、夢は儚く散り現実に戻されるわけですが。
交通事故にあう確率
では宝くじを買いにいく途中で交通事故にあう確率を求めてみたいと思います。1年間で交通事故にあう確率は以下のとおりです。
※確率の計算式 = 交通事故数(年) ÷ 全国人口(年)
出所:交通事故数⇒警視庁/統計、全国人口⇒総務省統計局/統計データ
平成
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全国人口
|
交通事故数
|
確率
|
H26年
|
127,083千人
|
573,842件
|
1/221
|
H25年
|
127,298千人
|
629,033件
|
1/202
|
H24年
|
127,515千人
|
665,157件
|
1/192
|
H23年
|
127,799千人
|
692,084件
|
1/185
|
H22年
|
128,057千人
|
725,924件
|
1/176
|
–
|
–
|
平均⇒
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1/195
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1年間で交通事故にあう確率は平均1/195に対して、1年間で年末ジャンボ宝くじ1等に当選する確率は1/2000万。という事で、1等に当選するより交通事故にあう確率の方が10万倍高いという事が分かりました。
宝くじを買いに行く際はシートベルトを着用し、くれぐれも安全運転でお願いします。
おまけ:犯罪に巻き込まれる確率
最後に犯罪に巻き込まれる確率を求めてみたいと思います。1年間で犯罪に巻き込まれる確率は以下のとおりです。
※確率の計算式 = 刑法犯認知件数(年) ÷ 全国人口(年)
出所:刑法犯認知件数⇒警視庁/統計、全国人口⇒総務省統計局/統計データ
平成
|
全国人口
|
刑法犯(認知件数)
|
確率
|
H26年
|
127,083千人
|
1,212,163件
|
1/105
|
H25年
|
127,298千人
|
1,314,140件
|
1/97
|
H24年
|
127,515千人
|
1,403,270件
|
1/91
|
H23年
|
127,799千人
|
1,502,802件
|
1/85
|
H22年
|
128,057千人
|
1,604,205件
|
1/80
|
–
|
–
|
平均⇒
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1/91
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日本は世界でもトップクラスに治安がいいのですが、それでも1年間で犯罪に巻き込まれる確率は平均で1/91とけっして低い確率ではない事が分かります。犯罪に巻き込まれない様に普段から自己防衛していく事の大切さが分かります。