純減

地方公務員の総数は4月現在、299万8402人で、前年比4万3720人(1・4%)純減したことが26日、総務省の調査でわかった。

 1975年の調査開始以来、最大の純減幅で、総数は30年ぶりに300万人を割った。

 地方公務員数は、94年の328万2492人をピークに12年連続で純減した。政府は行政改革の一環として、10年度までの5年間で5・7%(17万3400人)純減することを目標にしている。今回は初年度としてこれを上回るペースで、総務省は「自治体の行革への真剣な取り組みがうかがえる」としている。

 職員の部門別では、警察は1・2%増、消防も0・4%増加したのに対し、一般行政部門は2・1%、公営企業等会計部門は2・8%純減した。

視聴者としての立場

この江戸川乱歩賞「破線のマリス」が映画化されるときの
原作者、野沢 尚氏のコメント

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「映画化にあたって」野沢 尚 
Message from Hisashi Nozawa

  この原作小説が出版された時、「テレビ界の内部告発小説」
 とよく言われた。
 それは間違っている。私に告発したい相手がいるとしたら、
 それはテレビの作り手ではなく、 視聴者の方だ。

 報道被害をはじめとするテレビから垂れ流しにされる情報を、

 視聴者はこれまで、あまりにも無感覚で受け止めてきた。
 過剰な映像処理や劇的な音付けに簡単に騙されてしまう。
 
 大衆心理の操作など、この物語のヒロインのように、
 指先一つの映像編集で可能なのだ。
 

 だからテレビの情報を信じてはいけない。疑ってかかれ。

  それは、テレビ界の人間でもある私からの、切なる願いでもある。
 簡単には騙されない視聴者がいてこそ、作り手に緊張感が生まれ、
 テレビは成熟の時代を迎えるのではないか。
 この映画が、報道被害をはじめとする様々な問題に揺れるテレビ界を突き刺し、
 その向こう側にいる視聴者を、強烈に揺さぶってくれることを祈っている。

誤植

日本漢字能力検定協会は12月25日、面白い変換ミスを募集する“変漢ミス”コンテストの結果を発表した。「年間変漢賞」は、「遅れてすいません。回答案です」を変換ミスした「遅れてすいません。怪盗アンデス」で、終電間際に会議の資料を仕上げ、焦ってメールした際のタイトルだったという。

 全2079作品から22作品をエントリーし、ネット投票で年間賞を決めた。

 エントリー作品には、「それは会社の方針とのこと、正しいようです」→「それは会社の方針とのこと、但し異様です」、「リスト表を送ります」→「リスとヒョウを送ります」、「そんなに働いたならだいぶ疲れてるね」→「そんなに働いた奈良大仏枯れてるね」、「お客様用トイレ」→「お客彷徨うトイレ」などがあった。

もっとも、残酷な刑罰は?

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/880411.html

「死刑」は続けるべきか、やめるべきか
阪中 香織 2006-12-20 06:49
私は大学で「死刑」について勉強している。
存続すべきか、それとも廃止すべきか、未だに結論が出ない。

『元刑務官が明かす 死刑のすべて』(文藝春秋、2006年5月)という本を読んだ。これは死刑執行のすべてを知る元看守さんが書いた本だ。

この本によると、死刑執行台に上るまでの死刑囚は確実に怯え、死の恐怖に襲われる。
獄中で執行を待つまでの間に宗教の信仰に目覚める者もおり、
本当に改心したような活動をすることもよくあるらしい。
改心した死刑囚の中には「死刑に服して、少しでも遺族の皆さんの心の傷が癒えるなら」という者もいるそうだ。

「死」を目前にして、自らの過ちに気づき、少しでも罪が償えるようにと内職して、遺族への償い代として納めたりする。聖書を開き、祈りを唱える者もいるという。
そのような改心した死刑囚を知るたびに「死刑執行はやめるべきだ」と言う声が強まる。

そもそも悪いやつは殺せ、という目には目を的な考えには残酷な側面があるし、
何の解決にもならない。

http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003030
 
死刑は逃げ……。

そう思ったのは、2年前に死刑執行された宅間守のことを思ったからだ。宅間は01年6月に大阪教育大附属池田小で8人もの子供の命を奪った、まれに見る残虐な人間だ。

宅間は反省するどころか公判でも遺族に暴言を吐いたりした。「死刑にしてほしい」と訴え、大阪地裁による死刑判決に対して弁護団がした控訴を自ら取り下げた。そして、普通なら宣告から15年ほど経ってから執行される死刑が、宅間の場合は判決の約1年後に執行されたのだ。私はこういう場合において、死刑を「逃げ」と感じる。

これまで見てきたように、死刑は残酷で、何の解決にもならず、ときに「逃げ」にも使われてしまう。しかし、以上のことすべてを考慮しても「死刑執行はやめるべきだ」と、私ははっきりと言うことが出来ない。
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003030

 

に関連して。

監獄では、受刑者にレンガを焼かせたり、壁を塗らせたり、畑を耕させたりした。

強制された苦役であっても、その仕事には目的があった。

働けば食料が生産され、家が建ってゆく。

自分の働く意味を見出せるから、苦しくとも耐えてゆける。

立派に仕上げようという気さえ起こす。

ところが、たとえば、水をひとつの桶から他の桶に移し、

またそれをもとの桶にもどすとか、砂を搗くとか、

土の山を1つの場所からほかの場所へ移し、

またそれをもとにもどすとかいう作業をさせたら、

囚人はおそらく、4、5日もしたら首をくくってしまうだろう

「もっとも残酷な刑罰は、徹底的に無益で無意味な労働をさせることだ」

人生またしかり、無意味な人生、目的のない人生ほど恐ろしいものは

ないのです。

「カラマーゾフの兄弟」には次のようにも記しています。

何のために生きるのかと言う確固たる意識がなければ、

そのまわりにたとえパンの山を積まれても、

人間は…この地上にとどまるよりは、

むしろ自殺の道を選ぶに違いない。

目的なきことの何と恐ろしきことか!

以上、

http://blog.goo.ne.jp/pandagananda16/e/24136a5e161050b460af6ce6dee4104b

より。

真理

減少していた家庭での学習時間が増加に転じるなど小中学生の「学習離れ」に一定の歯止めがかかっていることが、「ベネッセコーポレーション」(岡山市)の調査で分かった。また「いい友達がいると幸せになれる」と小中高校の9割以上が答え、子どもが「友人関係」を重視していることも浮き彫りになった。
 同社の「学習基本調査」は90年からほぼ5年おきに実施。今年6~7月に全国の公立小中高生計9561人を対象に行った。回答は児童生徒に直接記入してもらった。
 家庭学習時間(平日)の平均は90年調査から2回続けて減少していたが、今回小学生は前回01年の71.5分から81.5分、中学生は80.3分から87.0分に増えた。今回70.5分の高校生は前回とほとんど差がなかった。
 社会観に関する問いでは、「いい友達がいると幸せになれる」とした小中学生はいずれも9割を超え、高校生は96.3%に達した。子どもたちが友人関係を重んじ、生活の中心にしていることがうかがわれる。「いい大学を卒業すると将来幸せになれる」と答えた小学生は61.2%だったが、高校生は38.1%に減少。学年が上がると「高学歴が有利」とは考えない傾向を示した。
 また、「日本は努力すれば報われる社会だ」と答えた小学生は68・5%▽中学生54・3%▽高校生45・4%となり、こちらの答えも年齢が上がるにつれ減少した。さらに高校生の75・8%が「日本は競争の激しい社会だ」と答えた。【吉永磨美】
 耳塚寛明・お茶の水女子大教授の話 ゆとり教育の実施で学力低下論や保護者の不安が高まり、「脱ゆとり」論が出てきた。その結果、家庭教育や基礎学習が徹底され、小中学生の「学習離れ」に歯止めがかかったのではないか。

公務員

国家公務員に8日、冬のボーナス(期末・勤勉手当)が支給された。総務省によると、管理職を除く一般行政職(平均年齢34.7歳)への平均支給額は昨冬とほぼ同水準の約68万3000円。人事院勧告に基づき支給総額を据え置いたためで、平均年齢が0.1歳上がった分、0.1%(約1000円)増となった。
主な特別職の支給額は安倍晋三首相と島田仁郎最高裁長官の約582万円が最高で、衆参両院議長の約553万円が続く。閣僚は在職期間に応じ約452万~358万円、事務次官は約340万円、国会議員は約330万円。ただ、安倍内閣では歳出削減の一環として、首相は30%、閣僚は10%の報酬カットを行っており、実際の首相への支給額は約174万円低い。
また、地方公務員の管理職を除く一般行政職(平均年齢36.2歳)への平均支給額もほぼ昨冬並みの約65万2000円となっている。

今年の30ニュース

30位日本人画家盗作騒動


29位メタボリック症候群


28位イギリス旅客機爆破テロを阻止


27位整形外科セレブ女医の娘誘拐


26位日本人拉致30年目


25位芸能人の結婚(キム兄・辺見えみり、ウド・BOA似素人、神田うの・日拓社長、井川遥・デザイナー、押尾学・矢田亜希子、陣内智則・藤原紀香)


24位北海道での竜巻被害9人死亡


23位冥王星が惑星から外れる


22位自衛隊イラクから撤退2004年から


21位ワンセグ、ナンバーポータビリティ等携帯サービス


http://www.meet-an-inmate.com


アメリカ女囚出会い系サイト?


20位米国産牛肉の輸入再開、吉野家の牛丼復活、狂牛病問題から二年


19位耐震強度偽装問題(姉歯、小嶋、木村建設)


18位ウィニーで機密情報流失


17位小泉純一朗総理五年半で退任


16位高校必修科目未履修校続出(世界史を未履修)


15位2016年五輪候補に


14位駐車取締りに民間導入


13位偽メール問題で民主党前原代表、代表辞職


12位村上ファンド、ライブドアの村上、堀江逮捕


11位戦後最長の平成景気


10位夏の甲子園ハンカチ王子斉藤ゆうき


9位飲酒運転(福岡で公務員による用幼児三人死亡事故)


8位九月オウム麻原が死刑確定


7位W杯日本グループリーグ敗退(中田英寿引退)


6位2月王ジャパンWBC王者に


5位2月荒川静香イナバウアーで金メダル


4位10月新庄北海道日本ハム日本一


3位9月皇室に新男児悠仁(ひさひと)さま


2位安倍晋三内閣発足


1位10月北朝鮮地下核実験行うも失敗か?

予備校事件

京都府宇治市の学習塾で小学6年生の堀本紗也乃(さやの)さん(当時12歳)が殺害された事件から10日で1年になるのを前に、父親の恒秀さん(43)が現在の心境をつづった手記を報道各社に寄せた。恒秀さんは2月の初公判後の会見で「娘を助けてやれなかった」と無念の思いを吐露。学習塾での事件当日までのやり取りを詳述した文書を配り、「度重なる嫌がらせを受けた娘の姿を伝えたかった」と訴えた。その後も公判の傍聴を続けている。手記の内容は次の通り。
事件の日から1年が経(た)とうとしています。
昨年の12月初旬は、娘紗也乃は、夜遅くまで勉強していました。
仕事から帰ると、夜遅くても、二階の部屋からトントンと階段を下りてきて、出迎えてくれていました。お菓子を買って帰ることを楽しみにしてくれていたと思います。
12月9日事件前日夜も、アイスクリーム、メロンパン、プリンなどを買って帰り、アイスクリームを分け合って食べたことを覚えています。12月10日の朝、メロンパンを食べた後、「プリンは家に帰って食べるわ」と言っていました。
事件後生活は一変しました。
通夜、葬式の時、食べられなかったプリンを供えました。今でも、時折仕事帰りに、お菓子を買って帰り、供えています。家に着いても階段を下りてくる音は聞こえません。
神明小学校と東京で通っていた杉並第二小学校の友達や先生方が折ってくれた千羽鶴を供えさせてもらっています。
娘の笑顔を見られない寂しさには、少しは慣れましたが、悲しみは少しも癒やされることはありません。
今は、天国からみんなを見てくれていると思います。時々、天国で楽しくしている夢を見せてくれます。このことは、私たちにとって唯一の救いです。
まもなく、第5回公判を迎えます。これまでの公判の中でも被告人らの言動は欺瞞(ぎまん)に満ちており、娘の命を奪った上に死してなお娘の名誉も汚し続けています。私たち被害者の心情をもてあそぶものであり、許せない気持ちでいっぱいです。
娘の友達や娘をよく知る方々は、『紗也乃はそんなこと言う子じゃない。私たちの紗也乃があんなふうに言われ報道されとてもつらい、悔しい』など伝えて下さいます。
裁判に直接参加することはできませんが、娘の無念とともに闘ってまいります。
正義を信じている。
平成18年12月
堀本恒秀

(毎日新聞) – 12月8日19時40分更新
 
2020/01/22 追記
 
http://jjiikkeenn.blog.fc2.com/blog-entry-176.html
 

2005年(平成17年)12月10日午前9時ころ、京都府宇治市の学習塾「京進宇治神明校」(事件後、閉鎖)の106教室で、当時アルバイト講師で同志社大学4年(現・退学処分)だった萩野裕(はぎのゆう/当時23歳)が出入り口を施錠した上で、椅子に座った市立神明小学校6年生の堀本紗也乃(さやの)ちゃん(12歳)に背後から近づき、出刃包丁で紗也乃ちゃんの首、頭、顔などを十数回にわたり切りつけた。紗也乃ちゃんは教室の奥に逃げたが、萩野は紗也乃ちゃんを突き飛ばして首を突き刺し、紗也乃ちゃんは失血死した。

萩野はその直後に自ら110番し、京都府警に現行犯逮捕されたが、遺体の周りは血の海。床には指2本と凶器に使われた包丁が落ちていた。血しぶきを吹きかけたように真っ赤に染まった壁。首の左右にほぼ同じ幅の傷があり、左から突き刺さった包丁が頚動脈を切ってそのまま貫通したと見られている。

2005年(平成17年)3月から、紗也乃ちゃんは(株)京進が経営する「宇治神明校」に通っていた。

5月11日、萩野は塾での授業終了後、国語の個別指導ということで、紗也乃ちゃんを一人残して、約1時間20分にわたり、「学校は楽しいか、塾は楽しいか、お父さんは好きか?」などと訊いた。紗也乃ちゃんは「学校も、塾も、お父さんも好き」と答えると、萩野は「僕は心理カウンセラーの勉強をしているから紗也乃ちゃんがウソをついているのは分かる」と言った。

紗也乃ちゃんは塾からの帰宅途中で迎えに出た母親と出会うと顔を見るなり泣き出した。

その夜、紗也乃ちゃんの両親は塾に電話し、「萩野先生に不安を感じる」と訴えた。

だが、7月下旬以降も萩野の特異な行動は続いた。個人面談のときに顔を近づけてきたり、そばに寄ってきたりした。休憩中に「鬼ごっこ」していたが、知らない間に近づいてきた・・・。

このことで紗也乃ちゃんの両親は再三にわたり塾に抗議したが、萩野はエスカレートしていった。

11月21日、紗也乃ちゃんが「もう国語の授業に出ない」と言うと、萩野は職員室の奥に紗也乃ちゃんを連れていき、「何で?」としつこく問い詰めた。

萩野の異様な言動に周りはすでに気づいていた。ロリコンで、塾の女生徒の髪型や服装に異常に詳しく、アイドルやアニメのフィギュアもよく知っていた。授業中に気に入った女の子がいると、「この問題、解かるかな? ○○ちゃん」と何度も声をかけ、そのうち手を握ったり、身体を触ったりした。授業が終わってからも、気に入った女の子を呼び出して、世間話をしながら、さりげなく身体を触っていた。授業中、生徒たちは見るに見かねて一斉にブーイングしたことがあった。授業中、萩野は黒板に書いた文字が間違っていることを生徒に指摘され、「ファイヤー」と奇声を張り上げた。生徒の間では「キモイ」「ちょっと変な人」という評判で「はぎっち」と呼ばれていた。

萩野は父親が大手電気メーカーの子会社役員、母親はヨガや太極拳の先生という家庭に育った。躾は厳しいことで近所では有名で、スナック菓子は厳禁、友だちが遊びにきても「勉強の邪魔になる」という理由で追い返していた。

萩野は叱られてトイレに閉じ込められることがときどきあったらしいが、その度に「出せぇ~。出してくれ。救急車を呼んでぇー」と叫び、その奇声が近所に響き渡っていた。中学生のとき、勉強中に窓を開け放ち、「X二乗プラスYは・・・」と大声を上げたり、深夜に「ウオー、オラー」といった奇声を発したことがあったという。

萩野は同志社香里高校から同志社大学法学部に合格。学部内でもっとも人気の高い「犯罪と刑罰」ゼミに入った。このころから萩野の家庭内暴力が始まり、母親が救急車で運ばれたことがあった。

2003年(平成15年)6月、萩野が3回生のとき、図書館で女子学生の財布を抜き取る窃盗事件を起こして、1年半の停学処分を受けた。このとき、現場を目撃していた警備員に抵抗してケガを負わせて懲役2年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決となったが、この窃盗事件について学習塾側は知らされておらず、同年11月に講師として萩野を採用している。

2006年(平成18年)2月20日、京都地裁(氷室眞裁判長)で初公判が開かれた。萩野は罪状認否で「すべて間違いありません」と起訴事実を認め、謝罪した。

検察側は冒頭陳述で、学習塾での指導をめぐり2人の関係が事件前年の2004年(平成16年)夏ころから悪化していたことをあげ、「紗也乃さんの言動などから一方的に不信感と憎しみを募らせた」と動機を指摘。凶器の包丁を購入した2005年(平成17年)12月2日(事件8日前)の直前に明確な殺意が芽生えたとし、「紗也乃さんの『キモイ』という言葉が頭から離れず、裏切られ、恩をあだで返されたと思いこんだ」などと事件当時の精神状態を明らかにした。その上で、計画的な犯行と具体的な供述内容などから、萩野に完全責任能力があったと主張した。

これに対して弁護側も冒頭陳述し、「萩野被告は前年11月下旬から『(紗也乃さんが)両手で剣を持って突き上げてくる』という妄想に支配されており、犯行はそれに突き動かされた結果」などと反論。萩野が事件当時、心神喪失か心神耗弱状態だったと指摘し、無罪または減刑を求めた。

2007年(平成19年)3月6日、京都地裁で判決公判が開かれた。氷室真裁判長は、萩野の完全な責任能力を認めた上で「本来生徒を守るべき講師が教え子を殺害した特異な事件で、社会的影響の大きさは看過できないが、犯行直後に自ら110番し、自首が成立する」と述べ、懲役18年(求刑・無期懲役)を言い渡した。

裁判長は弁護側の求めで地裁が実施した精神鑑定に基づき、被告が「精神病様状態」にあった局面はあったと認定。また、一時的な精神状態の悪化により、事件の8日前に自宅で被害者の像が見えたことから、像を消すために犯行を思いついたとした。 一方、萩野が犯行直前まで大学の授業を受け、塾での仕事も支障なくこなしていた。凶器を用意し、監視カメラのコンセントを抜くなど周到な準備をしていたことなどを挙げ、「非常に計画性の高い犯行」と指摘。「精神病様状態」は恒常的なものではないとし、「犯行当時、心神耗弱だった」とする弁護側の主張を退けた。その上で犯行について「余りに残忍で執拗。凄惨さは筆舌に尽くしがたく、極めて悪質」と述べた。

量刑の理由については、アスペルガー症候群でストレスに弱い被告が、「精神病様状態」もあったという経緯の中で犯行に及んだ。自ら犯行直後に110番通報しており、自首が成立する。殺害の事実を認め、被告なりに反省を深めようとしているなどと説明した。

3月19日、京都地検は懲役18年を言い渡した京都地裁判決を不服として控訴した。

翌20日、弁護側も京都地裁判決を不服として控訴した。

2009年(平成21年)3月24日、大阪高裁は萩野裕に対し、懲役18年とした1審・京都地裁判決を破棄し、懲役15年を言い渡した。

的場純男裁判長は「犯行当時、被告は心神耗弱の状態だったとみるのが相当で、完全責任能力を認定した1審判決は是認できない」と述べた。控訴審では「犯行時、幻覚妄想状態に陥っていた」とする再鑑定を踏まえ、「アスペルガー症候群と著しい幻覚妄想の影響により、善悪を判断して行動を制御する能力が著しく減退した心神耗弱の状態だった」と認定し、量刑理由で「塾講師として塾生を保護すべき立場にあった被告が殺人者にひょう変した凶悪犯罪」と指弾する一方、「反省も深めている」などと述べた。

4月7日、上告期限となるこの日までに検察側、被告側ともに上告しなかったため、大阪高裁での懲役15年が確定した。

2010年(平成22年)3月31日、京都地裁は紗也乃の両親が事故防止を怠る安全配慮義務違反があったとして京進に約1億3000万円の損害賠償を求めた訴訟で、京進に9900万円の支払いを命じる判決を言い渡した。裁判長は塾側の使用者責任を認め、「講師の使用者である塾が、講師が負うべき損害賠償額と同額の責任を負うことはやむを得ない」と指摘。京進側の「女児殺害計画に気付くことは困難で、故意に罪を犯した講師とは責任が異なる」などとの主張を退けた。

2009年
懲役15年
 
2024/12/09 追記
 

学習塾に賠償命令 宇治の小6女児殺害

京都府宇治市の学習塾で2005年、小学6年の堀本紗也乃さん(当時12)が元塾アルバイト講師、萩野裕受刑者(27)=殺人罪などで懲役15年確定=に殺害された事件で、両親が学習塾「京進」(京都市)に計約1億3千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が31日、京都地裁であった。松本清隆裁判長は塾の使用者責任を認め、計約9800万円の支払いを命じた。

松本裁判長は「安全であるべき塾の教室内で、突如残酷に殺害され、悲しみは察するに余りある」と指摘した。

京進側は十分な防止策を取らなかったことについて責任を認めた上で、損害額を争っていた。京進は「中立公正な判断と受け止め従いたい。事件を心に留め、安全対策に一層取り組みたい」とコメントした。

事件は05年12月10日に「京進宇治神明校」で発生。昨年3月の大阪高裁判決は、荻野受刑者の完全責任能力を認め懲役18年とした一審判決を破棄し、心神耗弱だったとして刑を軽くした。

サイト

人間、誰しも困る時がある。「仕事がうまくいかない」「成績が上がらない」「試験に落ちた」「彼女ができない」「結婚できない」――と、悩みは尽きない。自分自身で解決できない時は、人に頼ろう。悩みを相談できそうなQ&Aサイトをいくつか挙げてみるので、自分にあったところを使ってみるといいだろう。

【画像】

●PC関連の質問なら「OK Wave」

 まずは老舗の「OK Wave」。ASPとしてサービスを提供しており、「教えて!goo」や「エキサイト質問広場」などともデータベースは共通だ。

 特徴は、PC関連の質問が多いこと。「参照の多いQ&A」や「役に立つQ&A」にはPC関連の質問と回答がズラリと並ぶ。12月7日現在、61万9205人のユーザーが参加しており、質問総数は232万8364件、回答総数は819万9106件。平均回答数は3.5件で、満足率は88%だという。

●Web2.0なら「人力検索はてな」

 「Web2.0」――という言葉もずいぶん一般に知られるようになった感があるが、いわゆるギークな質問に強いのが「人力検索はてな」だ。

 実際にWeb2.0をキーワードに過去の質問を検索してみると、50件以上ヒットする。数だけならOK Waveだって47件ヒットするわけだが、はてなが“熱い”のは、Web2.0関連の質問1件に対して最多で20件以上の回答が寄せられることだ(ちなみにOK Waveでは多くても10件程度だった)。しかも、Web2.0関連で最も古い質問があった日付は2005年4月1日と今から600日以上前のことだった。

 なお、はてなで質問をするには、質問料としておよそ50ポイントから200ポイント程度のはてなポイント(1円/ポイント)が必要だ。

●芸能人やタレント情報なら「Yahoo!知恵袋」

 国内最大のポータルである「Yahoo!JAPAN」のQ&Aサイト「Yahoo!知恵袋」は、意外(!?)にも芸能人やタレントに関連するエンターテイメント系の質問に対してアクセスが多い。質問も回答も無料なので、気軽に質問・回答できそうだ。

●編集感のあるコンテンツなら「発言小町」

 読売新聞の「発言小町」も面白い。「投稿は編集部ですべて目を通しています。リアルタイムで反映されません」とある通り、編集部のフィルタを通したQ&Aを公開している。ある意味、純粋なCGM(Consumer Generated Media)ではないが、“編集部が確認した”という安心感もある。気軽に質問する、というよりは質問と回答というやり取りを楽しめるコンテンツだ。

●身内に聞いてみたいなら「mixi」

 「知らない人に質問なんてできない」という人見知りで恥ずかしがり屋さんには、知り合い同士が集まる「mixi」のコミュニティなどで質問してみよう。「知り合いに聞くなら、インターネットじゃなくて直接聞けば」なんて意見もあるが、面と向かって聞きにくいこともある。そんな“込み入った”質問にはmixiがうってつけだ。

●ウソをウソと見抜けるなら「2ちゃんねる」

 もはや誰もが知るようになった「2ちゃんねる」。インターネット関連の事件で報道されることも少なくないため、おどろおどろしいイメージがあるかもしれない。もともとは「『ハッキング』から『今晩のおかず』までを手広くカバーする」掲示板なのだから、困った時に相談したっていいはずだ。

 ただし、管理人・西村博之氏がいうように、ウソをウソと見抜けないと騙されてしまうこともある。これは2ちゃんねるに限ったことではないが、教えてもらった情報はしっかり自分で確認して利用しよう。

●新しいサービスを試したいなら「comatta.jp」

 最後にご紹介するのは「comatta.jp」。聞きなれない名前なのは当然、11月に始まったばっかりの新サービスだからだ。

 comatta.jpの面白いところは、Google MapのAPIを利用して「困った」ことを地図上にプロットできること。日本中の困ったを地図上に表示してみんなで共有しようというわけだ。もちろん、誰かの「困った」に対してコメントを書き込める。みんなで「困った」を共有すれば思わぬ解決策が見つかる――かもしれない。無料で利用できるので、試してみてほしい。

(ITmedia Biz.ID) – 12月8日0時30分更新